工事概要

  本工事は、都市計画道路苅宿小田中線整備事業計画に基づき、川崎市中原区伊勢町地内において東急目黒線の踏切除却に伴う立体交差化工事を実施し、アンダーパス部に流入する雨水の排水ポンプ施設の築造、歩車道の整備及びエレベーターの設置等の道路築造工事を行うものです。

掲載内容

  1. 工事概要
  2. 主な課題
  3. 課題の対策と整備効果
  4. 計画図

工事概要

工事名称 中原区内都市計画道路苅宿小田中線(Ⅲ期)道路築造(立体交差化)工事
工事場所 川崎市中原区木月住吉町、木月伊勢町地内
契約工期 令和2年6月 ~ 令和6年3月
受注者 フジタ・織戸共同企業体
工事内容 鋼矢板・中間杭打設工、路面覆工工、掘削・土留工、擁壁工、舗装工 、
エレベーター設置工 等

主な課題

1. 踏切内の危険な通行環境

  武蔵小杉第一踏切内の幅員が狭く、危険な通行環境となっており、歩行者、自転車やバイクが自動車と接触する可能性があり危険な状況がみられます。 現在区画線で歩行者と車両とを区分していますが、踏切自体が狭く、スムーズに通行が出来ません。

2. 踏切を起因とした自動車・歩行者の混雑

  本線道路は、踏切遮断により、特に朝夕を中心とする通勤・通学時間帯の混雑につながっています。
また、踏切待ちの時は広いスペースがないために、取付道路周辺で待つこととなり、車両と接触などの危険性があります。

3. 歩行空間の未整備

  本線道路は、車道はあるものの、歩道のない道路であったため、都市計画道路の整備に必要な用地を暫定的に開放することで、歩行空間を確保しています。しかし、暫定的な状態であり、歩行空間が遮断されていたり、高低差があるために道路予定地が活用出来ない所があり、一部危険な箇所があります。

課題とその対策及び整備効果

  「課題」を踏まえ、本区間の「対策」として、東急目黒線と道路とを立体交差化し踏切を除却するとともに、道路を拡幅し、車道と一定の幅員を有する安心・安全な歩道の整備などを行います。

計画図

計画平面図

  本線の車道と歩道は、東急線の下をくぐり線路の反対側に行くことができます。側道は、本路線に接道する宅地や取付道路などと接続するため、本線車道部や歩道部を囲むような形状で整備します。
  ポンプ場は、アンダーパス部に流入した雨水を排出するために設置します。 エレベーターは地上部と本線歩道部を接続し、線路下を通って反対側へ行くことが出来ます。
  なお、現在、労災病院の出入口付近にある横断歩道は、構造上設置できなくなることになります。 ご不便をおかけしますが、道路を横断する場合は、交差点の横断歩道を渡っていただくか、側道をご利用していただくようになります。

計画断面図A-A

  計画平面図上のA-Aの位置に当たる、立体交差部の計画断面図です。
上段が、現況の道路状況です。約6.2mの車道があり、両側に道路予定地があります。下段が、完成の計画断面図です。
断面構成としては、片側3.5mの車道が2車線、その両側に3mの自歩道、更にその外側に4mの側道を整備し、総幅員が22.5mとなります。 なお、車道と歩道との間には転落防止柵を設置し、側道と自歩道との間にも転落防止のための壁を設置します。

計画断面図B-B

  計画平面図上のB-Bの位置に当たる、平面部分の計画断面図です。
上段が現況の道路状況です。約6.2mの車道があり、両側に道路予定地があります。下段が、完成の計画断面図です。
断面構成としては、片側3.5mの車道が2車線、その両側に2.5mの歩道を整備し、総幅員が12mとなります。

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